旅行代理店A社様 旅行業務基幹システムの開発および運用保守

大規模組織において旅行代理店業務を円滑に行うための「社内業務システム」と「評価システム」を構築しました。既存システムの断捨離から始まり、新規システムの構築、運用保守まで一気通貫で実施させていただきITコストの削減に大きく貢献いたしました。

システム導入前の課題

——システムコンサルティングにて、はじめに既存システムの断捨離をご提案させていただきました。当時を振り返り、御社が抱えていた課題を簡単にお聞かせください。

当時は、業務の変化・拡大に合わせて自社独自でシステムを開発しており、合計六つほどのシステムを使用していました。しかし、業務の変化に対する改修も局所的で各システムに問題点も多く、せっかくのシステムが単なるデータ出力用に過ぎない様相を呈していました。

こうした中で、経営側としては収支・利益の見える化や、従業員の業務改善を早急に行う必要がありました。特に、人的資本としての従業員の能力・スキルの活用は重要で、管理職による評価作業の標準化や、評価後の従業員自身のモチベーションアップが大きな課題となっていました。

システム導入後の改善点

——既存システムの断捨離後、旅行業務を円滑に進めるための「社内業務システム」と、人的資本を適切に管理するための「評価システム」を段階的に構築させていただきました。今、実際に使用されてみていかがでしょうか?

「社内業務システム」については、これまで複数のシステムで管理・運用していたものが1つに集約されたので、情報を一元管理できるようになり業務の効率化が実現できました。また、直感的に操作できるようインターフェースが改善されたことで初心者でも分かりやすくなったので、新人等への引継ぎ作業がスムーズになりました。

また、「評価システム」については、従業員の人事評価履歴、異動履歴、保有資格等が管理できるようになり、従業員の公平な評価につながりました。さらに、従業員個人が申告したものを管理職が処理するという業務プロセスがシステム内でできるようになり、作業効率が向上しました。

総評

——システム構築にあたっては、細かく課題を洗い出し、課題ごとにヒアリングとプロトタイプ開発を重ねるというアジャイル開発の手法を取り入れてまいりました。こうしたプロジェクトの進め方を踏まえ、全体的な感想やご意見をお聞かせください。

当時はアジャイル開発という認識はありませんでした。しかし、重要な局面においては頻繁に足を運んでくださったり、関係者がひざを突き合わせて確認し決断をするといった場面もあったので、振り返ってはじめてアジャイル開発だったということが分かりました。

プロジェクトの終盤になり、システム開発者自らが先頭に立って仕様の説明をしてくださったことがありました。業務とシステムの未来を見据えた力強い言葉のひとつひとつによって、一同が安堵感を得たことを覚えています。その場にいたひとりとして言えることは、短期間で効率的にサイクルを回すことをアジャイル開発だとするならば、それは技術力だけでは決して成しえず、安心と信頼に裏付けされた人間力が双方ともに試されるような気がします。

企業にとってシステム構築はゴールではなく、一事業のスタートラインに過ぎません。変化の激しい時代においてもシステムを使い続けることができており、それによって円滑な業務が実現できていることにとても感謝しています。

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